ゲレンデにはグループでいくものと決めつけていませんか?家族や友人と行くスキー旅行も楽しいですが、誰に気兼ねするでもなく気ままに自然の中で過ごすひとときは、とても贅沢なものです。
ここでは、基本ぼっちスキーヤーの筆者が、おひとりさまで滑るスキーについて考察します。
誰にも知られずこっそり上達できる
初心者でスキーの楽しさにハマってしまった方であれば、少しでも早くうまくなりたいと思うもの。同じレベルの仲間がいれば、出し抜いて一歩先をいきたいと考えるのも人の性です。
そんなときは人知れずコソ練に限りますが、レベルに合わせた斜度・コースを自分のペースで好きなだけ滑り、気のすむまで必要なドリルをこなすことができます。何をすればよいか分からなかったり、自分一人で上達できる自信がなければ、インストラクターのレッスンを受けるのもいいでしょう。
効率よく滑ることができる
スキー場によってはゴンドラ乗り場などに一人用のレーンが設定されていたりするため、少ない待ち時間で効率よく滑ることができます。時間の制約があるような場合は特に助かります。
新しい出会いがあることも
グループで滑りに行けば、当然グループ内での会話が中心になりますが、他の人から話しかけられる機会はなかなかないでしょう。
しかし、一人で滑っているとリフト・ゴンドラに乗っているときなど、結構話しかけられるものです。パークで遊んでいてもそうですし、ローカルなスキー場だと周りの人がリフトを降りるのを見守っていて「大丈夫?」なんて声をかけられることもあります。
食事はネックになるか
当然昼ご飯などは一人で済ますことになります。誰かと一緒でないとつまらないという方であれば、デメリットと言えるでしょう。
しかし、一人で過ごすのが苦にならない方にとっては、これまた自分のペースでのんびり休憩することができるのです。しかも、今やゲレンデでも普通にスマホでネットが楽しめるご時世、退屈はしないはず。むしろ、何しに来たのか忘れないようにすべきかもしれません。
万一ケガをしたら?
一人でいるときにケガでもしたら、と不安になる方は多いでしょう。ゲレンデでの単独行動に不慣れな初心者であれば、なおさら不安に思うかもしれません。
2010年ごろの調査ですが、スキーでケガをする割合(受傷率)は8.6、つまり輸送人員10万人あたり受傷者数が8.6人なのだそうです。ということは、スキーヤーが10万人リフトに乗った場合、8.6人がケガをするということです。これを一人当たりに換算すると、リフトに11,628回乗れば1回ケガをする計算です。
あくまで確率の話なので11,628分の1の外れくじが最初の1回目で当たってしまうかもしれませんが、数字上は大きなケガはそう起きないと言えるのではないでしょうか。ちなみに、必要があれば山奥でも救急車も駆け付けてくれます。いずれ、一人きりだったために生命の危険が、ということにはなりにくいでしょう。悪質なコース外滑走でもしない限りは。
おわりに
ぼっちスキーについてお伝えしました。
一人になって初めて見えるもの、感じることもあります。美しく雄大な自然に囲まれ、気の向くままに楽しみ、雪のように真っ白く魂の洗濯、というのもいいものですよ。
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