スキーで540・720・900!サブロク360超えで回転するスピンのコツ

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 キッカーやモーグルのエア台で、安定して360スリーシックスティが回れるようになると、540や720と回転数を増やしたくなるものです。でも、どうやって?と悩んでいないでしょうか。ここでは、スピンの回転数を増やすためのコツをお伝えします。上を目指す方のヒントになれば幸いです。

人より多く回りたい

 パークで、あるいはモーグルコースで、フワッと浮いてスタイリッシュにスリーシックスティを決めるのに憧れていたものの、余裕をもってスピンできるようになってくると、今度は他の人よりもっと回りたくなるものが人の性というもの。360度を超えてスピンする人はやはり一目置かれる存在だと思います。難易度が高い分、うまくいったときの喜びもひとしおですよね。

 ここでは、720度回るセブントウェンティの習得を例にします。まだちょっと360に自信がないかも、という方は、こちらの記事もどうぞ。

720(セブントウェンティ)を回る注意点

 サブロクより難易度が高いとはいえ、シンプルに考えればサブロクの延長がセブンツーなわけで、そう考えれば注意点は変わらず軸が傾かないようにすることと、回転力の2点です。

軸が傾かないように注意する

 720では、軸が傾かないようにまっすぐなまま回ることが大事です。とにかく回転しなければと力む余り、軸が傾いてしまっては元も子もありません。

 回転力を生むのは両腕ですが、これをバランスの維持のためにも使うことになります。

 トリック自体の練習方法はウォータージャンプや雪上でもできますが、バランス取りに使う両腕はブーツやスキーを履いても履かなくても条件に差が出ないこともあり、回転のバランス調整に特化するのであれば、トランポリンが非常に効率的です。

 踏み切ってスピンしながら、平行を保つように腕を使ってバランスを取ります。腕は水平方向より下で操ることになります。

回転力を増す

 720では360よりも回転力が必要になりますが、空中に飛び出した後で新たに回転力を生み出そうと、下手に動いてバランスを崩すよりは、最初のかけ1発で回り切る方がよいでしょう。

 また、それほど強い回転力がなくても、効率よく回す意識があれば720は回れます。ここで大事なのが、回転を止めないことです。途中でスポットを入れたり、顔や目線の先行を止めたりしてしまうと回転が止まる原因となります。特に、360度を過ぎるまでは目線を止めずに先行させ続けてください。

 また、回転力を増すためには、腕の体軸への引き付けを使う方法があります。フィギュアスケートのジャンプでは、踏み切り前に回転の逆方向へ伸ばした腕を、ジャンプと共に一気に体軸に引き付けます。そうすることによって、さらに捻れの力を生むことになり、強い回転力を得ることができるのです。

腕を体に引き付けて回転力を上げます

まとめ

  • 回転を増やすのであれば、軸の意識と回転力が大切です
  • 回転力は腕を体軸に引き付けることで強められます
  • もちろん、ヘルメットはかぶりましょう
スイッチで立つ練習も必要ですね
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