経験したことのない人にとって、スキーはとかく金のかかるものと思われがちです。でも、道具に関して言えば、節約しようと思えばかなりお得に済ませることも事実。ここでは、スキーを始めるのに最低限必要な道具とその値段の相場について考察します。
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最低限必要なものは?
スキーは冬に寒いところへ行って楽しむスポーツなので、防寒対策をフルにしなければなりません。ここからして金がかかりそうですが、その上滑るための道具が必要です。
安くそろえるのがテーマですので、極力お金がかからない方向で考えています。入手できる範囲ということで、メルカリやヤフオクの即決ベースで購入できるものとしています。スキーに最低限必要な道具は以下の通りです。
- スキーウェア
- スキー板・ビンディング
- ストック
- ブーツ
- ゴーグル
- グローブ
- 小物(インナー上下、靴下、ネックウォーマー、帽子、チケットホルダー)
- リフト券(シーズン券)
スキーウェア
一番目立つものなので一番お金をかけたいところですが、ユーズドで良いのであれば2,000円ぐらいから買えてしまいます。5,000円から10,000円もあれば十分な品が手に入ります、聞いたこともないメーカーの安い新品よりは、同じ値段ならフェニックスなりデサントなり有名なブランドのウェアが性能的に安心です。寒い思いをしてはスキーも楽しめません。
ちなみに筆者は15年以上(!)前のファブリス製5,000円ウェアを愛用していますが、年数が経っているものは撥水性能が下がっています。湿った雪の日にゲレンデに長居すればびしょ濡れになることだけは覚悟が必要です。ま、帰りに着替えれば済むのですが。
スキー板
滑るために一番大事な道具で、上を見たらきりがないほどですが、こだわらなければ安く手に入ります。違いの分からない初心者ならなおさら安さにこだわりましょう。安いものは初中級モデルが中心ですので、気に入ったデザインのものを選ぶ方法でも良いでしょう。
確かに板が変わって滑りが変わることがありますが、技術がついてきてからの話ですので、予算の限られた初心者ならとにかく安く買うことをおすすめします。
価格はビンディングとセットで10,000円あれば買えます。ただし、中古ではビンディングがついており、ビンディングの調整幅が大体決まっていますので、自分のブーツのシェルサイズ(ブーツ外側の長さです)と同じ程度の大きさで使われていたものを選ぶ必要があります。
それと、使用歴が長い板はエッジの角が落ちて丸くなっている可能性が高いです。デメリットは、凍ったバーンだとエッジが噛んでくれず、まったくターンができないことですが、うまくないうちはエッジがあってもさして上手にアイスバーンを滑れるわけでもないので、そう気にすることもないでしょう。
ストック
正直なんでも良いです。こだわらなければ1,000円前後で手に入ります。気にしたいのは長さで、ひっくり返してリングの下を持ち、肘が直角になる長さが良いとされていますが、長ければ金ノコなどで切ることもできます。
ブーツ
スキーブーツは、本来であれば履いてみて当たる部分がないか確認して買うべきものです。足に合わず中で当たるようなものだとかなりしんどいです。しかし、初中級者向けのシェル(ブーツの外側部分)が柔らかいブーツだとそうしたトラブルは多くないと思われます。
ヤフオクやメルカリを使えば、価格は数千円ぐらいからあります。ネットなどで現物を見ずに注文するのが心配であれば、サイズに若干余裕をもって買うという手もあります。
ゴーグル
レンズがピカピカでなくて良いならば新品である必要はなく、ネットで選び放題です。ただし、レンズがシングルだと曇りやすいため、ダブルレンズにすべきです。それからレンズの色によって晴れた日に強いとか曇りの日に強いとかありますが、オレンジ系が無難です。価格は新品でも4,000円ぐらいから買えます。
グローブ
手が冷たいとやる気がそがれてしまうので、保温性の高いものを選びたいところ。値段が暖かさに比例すると考えて良いので、量販店のワゴンセールで済ませるのはおすすめしません。やはり皮革製が無難なのですが、デザインにこだわらなければ新品でもネットで5,000円ぐらいから買えます。
小物(インナー上下、靴下、ネックウォーマー、帽子、チケットホルダー)
まずはインナーですが、コンプレッションタイプのシャツとタイツが必要です。アンダーアーマーのコールドギアなどであればウェアの下はそれだけで済みますが、ワークマンやしまむらで予算3,000円以内で揃えたものでも結構イケます。
靴下、ネックウォーマー、帽子もスキー用品店にこだわらず、ワークマンで安く買えます。合わせて2,000円ほどで手に入ります。
チケットホルダーはゲレンデで300円ぐらいから買えますが、100均の名札ホルダーで済ませることもできます。
リフト券(シーズン券)
どうしてもリフト券は必要なわけで、これだけは予算を割く必要がありますが、うまくなるために通いつめたいと思うのであれば、ここと決めたスキー場のシーズン券を買ってしまった方が結果的に安上がりです。大きな規模のスキー場だと相場は7,8万円ですので、練習のためと割り切ってローカルなスキー場のシーズン券を安く買うのがおすすめです。うまく探せば20,000円を切るようなところもあります。
また、秋ぐらいに申し込む早期割引を使って2,3割安く手に入る場合もありますので、事前に準備しておけばお得です。
まとめ
最低限の予算でスキーを始めるための金額を試算してみました。
- スキーウェア・・・・・・・8,000円
- スキー板・ビンディング・・10,000円
- ストック・・・・・・・・・1,000円
- ブーツ・・・・・・・・・・7,000円
- ゴーグル・・・・・・・・・4,000円
- グローブ・・・・・・・・・5,000円
- 小物・・・・・・・・・・・5,000円
- シーズン券・・・・・・・・30,000円
- 合計 70,000円
これだけあれば1シーズン通して楽しめるというわけです。道具だけなら4万円程度で買い揃えることができるので、お金をかけずともスキーを始めることはできますし、翌年以降のことも考えれば、用具にかけた費用のスキー1回あたり単価もどんどん下がっていきます。
おわりに
初心者向けに、安くスキーを始める方法をご紹介しました。とっかかりですから、はじめは何でもいいのです。深みにはまってこだわりが出てきたら、そのときこそ心ゆくまで気に入ったものを探しましょう。
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