初心者は中古のスキーブーツを買ってはいけないのか

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 はっきり言って、スキーはお金のかかるスポーツです。滑るだけでもスキー板+ビンディング、ブーツ、ストックが必要で、寒いところで滑るのでスキーウェアにインナー、グローブ。小物もゴーグルやヘルメット、おまけに交通費とリフト券代・・

 お金を稼いだぐらい使える身分ならいざ知らず、安く上げたいと思うのは人の性。道具の善し悪しもまだ分からないビギナーとなればなおさらです。

 安くするためなら中古も選択肢の一つ。ここでは、中古スキーブーツの購入について考察してみます。

中古スキーブーツのメリット・デメリット

メリット①安価である

 中古でスキーブーツを手に入れることのメリットですが、何と言っても「新品より安い」!これに尽きます。新品だと数万円しますが、メルカリやオークションなど、ネットでは数千円程度から出品されています。1万円出せるならば選択肢は格段に広がります。スキー場のレンタルが2,000円だったとしても、5回履けば元がとれる計算です。

デメリット①多少の傷みがある

 逆にデメリットですが、まずはキズが多いこと。長い刃物であるスキー板のすぐそばにあるため、エッジで切り付けられることが多く、特にブーツの内側は傷みやすいです。ただ、新品で買ったところでいずれは同じことになりますので、誰がつけた傷かというだけの違いになってきます。

デメリット②経年劣化

 デメリットの2つ目は、経年劣化です。古くなるとインナーがヘタります。そして外側のシェルが加水分解してもろくなると言われています。ただ、個人の経験では、板・ビンディングはそれこそ何度も壊してきましたが、スキー専用にしているブーツに関しては壊れたことがありません。2足所有しているうち1足は20年、もう1足は25年経過し、コブばかり滑るので優しい使い方ではありませんが、どちらもまだ現役です。

 余談ですが、スキー専用でないブーツでは、ウォータージャンプのプールに浸かって手入れもおろそかにしていたものが、数十個に分かれるほどバラッバラに壊れました。手入れは大事です。

デメリット③足へのフィット

 3つ目は、履いた上で買うことができないため、足にちゃんとフィットするかという問題です。

 力をうまくスキー板に伝えるためにブーツはとても重要で、レベルが上がるほどフィット感にはシビアになっていくのですが、そこはまだ初心者ということで、まったく神経質になる必要はありません。端的にいえば、サイズが小さくなければオッケーです。

 ただ、外国メーカーのブーツは当然外人に合わせて作っているので、甲高・幅広の純和風な足の方は、レクザム(Rexxam)やヘルト(HELD)、ゲン(GEN)などの国産メーカーを選択肢に加えるとよいでしょう。


 という訳で、結論として安さに勝るデメリットは見当たらないと言ってよいでしょう。

どこで購入するか

 各種オークション、メルカリなどネットでの購入が一般的と思われますが、スキーブーツはできれば現物を履いてみて足にフィットしているか確認する必要があります。履いている時間が長時間になるほど、快適性が重要になってきます。足幅が狭かったり当たる部分があったりすると、楽しいスキーも苦行に変わってくるかもしれません。

 その点、リサイクルショップであれば現物を確認して購入することができますが、品揃えの関係で選択の幅はそう広くないと思われます。

 という訳で、回れるリサイクルショップをリサーチして、なければ割り切ってネットで買うのが良いでしょう。最悪、足にどうしても合わなければ、転売という手もありますから。

おわりに

 以上、スキー初心者向けに中古ブーツ購入のポイントについてご紹介しました。

 はじめはとにかく安く道具を手に入れて、上達とともに徐々に気になるものをグレードアップする方法でよいかと思います。それでは、お互い楽しいスキーライフを!

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