スキー場はかつての活気がなくなり、一回リフトに乗るのに1時間も並んで待たされたなんてことも遠い過去のことになってしまった感があります。
そんなにすいているなら、逆に言えば「スキーをするなら今!」ということになるわけですが、子供にスキーを始めさせたいと思っている方や初心者の方で、「いきなりカービングスキーを使っても大丈夫なの?」と思っている方はいませんか?
ここでは、そんな疑問にお答えします。
スキー板の今昔
昔はスキー板と言えば2mを越す長尺ものまであったわけですが、形状はほぼ真っすぐでした。それがカービングスキーの登場で一気に短くなり、今では160cm~170cmぐらいが主流ではないかと思われます。
これまでの真っすぐなスキーとカービングスキーの一番の違いは、その形状です。見たまんまですね。当初は「しゃもじスキー」なんて呼ばれていたカービングスキーは、先端と後端が太くなっています。これが何の違いを生むかというと、飛躍的にターンがしやすくなるのと、安定して滑ることができるのです。
新旧に関わらず、先端から後端までのスキー板の形状は円の一部を描いており、その円の半径(Radiusの頭文字でアールともいいます)が小さいとターンが容易になるのですが、カービングスキーでは旧来のものと比べ回転半径がグッと小さいのです。また、先端と後端の幅が広いためにバランスを崩しにくくなっています。
カービングスキーでいいの?
そんなカービングスキーですが、これからスキーを始めたい方や、子供にレンタルスキーを卒業させて次のステップに進ませたいなど、今までのスキーを知らない人でも操ることができるのか不安に思うかもしれません。カービングスキーは、初心者や子供でも大丈夫なのでしょうか!?
結論から言えば、
カービングスキーは初心者でも子供でも問題ありません。むしろカービングスキーこそ選んでください
子供や初心者にカービングをおすすめする訳
ターンがとっても簡単
先端から後端までのライン(サイドカーブといいます)がきつい、つまり半径が小さいことからターン弧が描きやすくなります。
昔はスキーを踏みつける(荷重)ことでサイドカーブをきつくして曲がる必要がありました。これに対し、カービングスキーは前後の先端が幅広なため雪面を捉えやすく、板をちょっと内側に傾けただけで驚くほど簡単に曲がることができます。
安定しやすい
初心者が転ぶシチュエーションの多くは、板が先に走ってしまい後ろに転ぶのと、左右のバランスがとれずにターン内側に転ぶことです。カービングスキーは幅が広いおかげで左右のバランスが崩れにくくなったため、安定して滑ることができるようになりました。
転んでうまくなれとか言うものの、転ばずにうまくなるならそっちの方がいいですよね。「子供なんだから大いに雪と戯れてほしい」なんて思っても、転んだとたん袖や襟から雪入りまくり、ゴーグル曇りまくりなので、慣れないうちは子供が転んで濡れて機嫌を損ねないように気を遣いましょう。
また、昔は滑走時にスキーを安定させるためには板の長さを伸ばすしかなかった訳ですが、カービングスキーでは板の両端を幅広にすることで安定させることができるため、長さを短くすることが可能というわけです。
まとめ
初心者や子供がスキーをうまくなりたいなら、迷わずカービングスキーを使いましょう!
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