【モーグル練習がしたい人向け】コブ斜面・コブコースの作り方

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 非圧雪コースや常設のモーグルコースがあるスキー場をホームゲレンデにしているスキーヤーなら必要のない話ですが、いつものスキー場でコブの練習をしたいけどコブのコースがない、コブを作りたいけどどうしたらいいか分からないという方も多いと思います。

 ここでは、自力でコブ斜面・コブコースを作る方法をご紹介します。

常設のコブ斜面を作る場合

 ゲレンデのコースの一部をコブ専用コースとして使えるのであれば、道具を使ってしっかりコース設計できます。斜面はできれば途中で斜度が変化しないバーンを選びたいものです。

コースのアウトラインを決める

 コブのピッチとしては、前後に3.5~4.5m、左右に2m程度を目安とします。前後間隔が短いとモーグル用、長ければ基礎スキーヤーのコブ練習用として使えます、

 あとは確保できるコース幅に応じてラインの数を増やしていけばよいことになります。横幅2m確保できるごとに、コブのラインを1本増やすことができます。

マーカーを設置

 場所が決まれば、長いロープなど基準となる線に前後間隔(3.5~4.5m)の幅ごとに目印をつけておき、そこから左右1m程度の場所にマーカーを設置します。後ほどこのマーカーを目印に滑ることになります。複数コースを作成する場合は、基準線を移動させて同様にマーカーを設置していきます。

図1 マーカー間の距離

 ちなみにマーカーですが、ゴルフのシャフト保護用のケースが安くて丈夫なためよく使われます。

コース作成

 マーカーの設置が完了したら、次はコースを掘り出して作成します。

 設置したマーカー目がけ、しっかり外足に荷重しながらジグザグに滑っていきます。はじめはプルークボーゲンで、掘れてきたら普通に滑って構いません。

 ただし、掘り出しからしっかりとマーカーに寄せて滑らないと、滑りにくいコブができあがってしまうので注意しましょう。

完成

 ある程度コブが掘れてきたら、マーカーを抜いて差し支えありません。

 あとはコブの掘れ具合を見て、デラがけなどのコース整備を行いましょう。

道具を使わず1コースのみ作りたい場合

 ゲレンデを広く使ってコブのコース設置というのは、一般スキーヤーにとってはハードルが高く、ロープやドリルなどを用意するのも手間がかかるため、週末スキーヤーであればそのとき限りのコース作成ということになろうかと思います。

コース選び

 自分の好きなコース・斜度を選べますが、中にはラインを掘るなとパトロールが言ってくるスキー場もありますので、不安であれば確認しましょう。

コース作成

 道具を使わないため、自分の感覚に頼るしかありませんが、中心となるフォールラインから約1mずつ振ったライン上に、4m程度ごとに山ができるよう、プルークボーゲンまたはデラパージュで雪を削りつつ集めて盛り上げていきます。

 山が目印として分かるようになってくれば、あとはパラレルで滑って良いです。

 何人かいれば目印はすぐにできますが、1人しかいないような場合は、風雪や他の滑走者の影響で、スタートに戻ってくるごとに跡形もなくなっていたりしますので気長にやりましょう。それでも、目印ができれば他のスキーヤーが面白がって滑ってくれたりしますよ。

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